自分から専門家のカウンセリング・セラピー(心理療法)を受けたいと思うのはどんなときでしょうか?
人から勧められたとしても、受けよう・受けたいと思う理由がその人の中にも必ずあると思います。きっかけは人それぞれだと思いますが、概ね、家族関係、人間関係、身体的、心理的に何らかの問題が起きた、あるいは起きている、ということなのでしょう。そして、いきなり専門家のところに行こうとするよりも、きっと最初は自分でいろいろと調べたり、試みたりされたのだと思います。
その結果、おそらく、日常の解決策・対応策では問題やストレスを解決・解消できなくなった、あるいは解消・解決が追い付かない程の過度のストレス状況や問題が続いている、自分でいろいろ対処方法、解決方法を試してみたが上手くいかなかった、ということなのだろうと思います。
背景に、子どもの頃から抱えてきた問題があり、いよいよそのままにしておけなくなったという差し迫った人、そこまで差し迫っていなくても、不調になったことをきっかけにずっと気になっていたことに、きちんと向き合ってみようと思ったという人、以前にカウンセリング・セラピー(心理療法)を受けていた、受けたことがあるが、途中でやめてしまったので、もう一度受けてみたい、という人など、その内実は様々だと思いますが、どれも簡単な理由ではないと思います。
どんな理由やきっかけでも、私たち専門家のところにたどり着くまでには、その人なりの努力と紆余曲折を経てきておられることでしょう。私たちはそのことを心に留めながら、その人の内なる声を大切に聴かせていただくことをいつも心がけています。
人から勧められた場合でも、自分から受けようと思った場合でもカウンセリング・セラピー(心理療法)を「受けたい」と思った時に、次にぶつかるのは「どこで受けたらいいのか?」「どうやって探せばいいのか?」「何を選べばいいのか?」という疑問だと思います。
次回にはそれらのことを考えてみたいと思います。