COLUMN

怒りの感情

心の「排泄」機能

 最近、暴言や失言で自分の立場を危うくする人たちをメディアなどでよく目にしますね。昨今のモラルに対する世間の厳しさもあり、それらのほとんどはSNSなどで発散される傾向にあるようですが、時々表に溢れてくるようです。

 人の体は老廃物を外に出す仕組みがありますが、心も同じく「排泄」機能を持っています。心の中でネガティブな考えや感情、ストレスがたまってきた時、ポジティブな自分を守る、心の安全を守るためにネガティブなものを外に吐き出そうとする働きがあるのです。それはカラオケやスポーツ、旅行、おいしいものを食べに行くなどの健全なストレス発散という行動もあれば、時には心身の症状となったりします。そして、言葉のレベルで表れるものが「愚痴」や「弱音」、時には「暴言」となるのです。

 言葉による「排泄」は最も他人の心に届きやすく、響きやすく、突き刺さることもあります。受け取った人も同じような気持ちになるのは、心の荷物を半分預かってあげているのです。みなさんも愚痴を言ってるだけで楽になったという経験があると思いますが、それは相手に少し荷物を持ってもらったということです。

そうして受け取った、受け取ってもらった分だけ、相手あるいは自分が少し楽になり、ネガティヴな自分に隠れて見えなくなっていたポジティブな自分を見つけ出せるようになるのです。

ワンポイントアドバイス 日が短くなると幸せホルモン(セロトニン)に影響し、物悲しくなりがちです。セロトニンの9割は腸で作られているそうですので、腸活を試してみてくださいね。

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