COLUMN

プレッシャー

環境ストレスと、”こころとからだの不思議”

2023年6月

今年も梅雨の時期が近づいてきましたね。昨年のコラムで梅雨の時期の「気象病」についてお知らせしましたが、そろそろ不調を感じる人も増えてきているかもしれません。

企業や公的機関の中には、5月から6月頃にかけて異動という場合も多いようですが、そうした環境変化からうつや適応障害といった深刻な事態に陥る場合もあり、厚生労働省でも異動や昇進によるストレスに対して注意喚起を促しています。

ちなみに、うつと適応障害の主な症状はどちらも抑うつ感ですが、適応障害は明らかな環境因があり、環境調整によって軽快することが多い病です。ただし、そこからうつに移行したりする場合もあるので注意が必要なのは変わりありません。

そこまで深刻ではなくても、この時期の気圧や気温の変化による不調は多くの人が感じていることでしょう。多い症状としては頭痛やだるさ、めまい、耳鳴り、肩こりなどですが、心理学ではその中にそれぞれの症状が持つ意味も考えていきます。例えば、頭の痛い問題で頭痛になり、目の回る忙しさでめまいになり、嫌なことを耳にして耳鳴りがし、肩の荷を下ろすと肩こりが治るなど、冗談みたいな本当の話です。こころとからだの不思議ですね。

ワンポイントアドバイス 不調がどこから来るのかは、しっかりと調べて判断することが必要です。自己判断ではなく必ず専門医、専門家にご相談くださいね。

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