2025年5月
今年の春は寒暖差も大きく、嵐のような天気もありましたね。そろそろ気候も落ち着いてくる時期ですが、新入社員の方や、異動によって新旧の引き継ぎがあった方が落ち着いてくるのはもう少し先になるでしょうか。
環境変化に伴うストレスやその対処法についてはこれまでも述べてきましたが、昨今は働き方の多様性によって適応のあり方も多様化しているように思います。これまでのような、組織によって与えられた環境に個人が合わせていくあり方だけではなく、個人の多様性を受け入れる形での選択肢が増えたり、個人の希望が優先されたりなど、組織が個人に合わせるあり方が広がりつつあることもその表れの一つです。組織もまた「生き物」さながら、その時代に応じた適応を迫られているということなのでしょう。
そのような個の多様性を認める流れは、個人の適応を支援する一方、組織やチームの一員として機能することとどう両立できるか、という課題にも直面しています。
いずれにしろ、それぞれの「生き物」がよりよく共存できるような状態に「落ち着く」までには時間が必要であり、「適応」とは知らないものから知っているものへと変化していくプロセスでもあるのです。
ワンポイントアドバイス 未知から既知へのプロセスは、自分自身に対しても言えることです。特に新社会人の方は、自分の心身の反応も含めた「自己一致」の感覚をよりいっそう大事にしてくださいね。