2023年7月
そろそろ梅雨が明け、いよいよ夏本番がやってきますね。
コロナの5類移行から約1か月半が過ぎ、社会生活・日常生活に急に忙しさ、慌ただしさを感じている人もいると思います。
何らかの緊張や抑制からの解放を伴うこうした移行期には、心のかじ取りが上手く行かなくなることがあります。その一つは、変化の勢いにあおられ、急な「アクセル」を踏んでしまうことです。働き盛りの人に多いうつ病の中には「燃え尽き症候群」と呼ばれるものがあります。それまで意欲的に仕事や役割に没頭してきた人が、ある日突然、意欲を失い不適応になってしまう状態のことを言います。そしてもう一つは急「ブレーキ」です。長く続いた責任や重圧から解放されたときにも「荷下ろしうつ」と呼ばれる状態に陥ることがあり、どちらも医療従事者など対人援助職の人に多いと言われています。
夏の寝苦しさの中には、こうした心の不調のサインが隠れている場合があります。睡眠は体や脳を整える以外にも、夢を見ることによって心を正常に保つ役割があります。夢を全く見ない、逆にやたらと見る、悪夢ばかリ見る、という場合も心のSOSを反映していることがありますので、気になる人はお尋ねくださいね。
ワンポイントアドバイス ちなみに、夢の中に登場するものは全て自分の心の部分を表わしています。時にはそこから心の声を拾ってみるのもメンタルヘルスに役立ちますよ。