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メンタルヘルスの「落としどころ」

早いもので今年も師走に入りました。今年はコロナよりもインフルエンザが猛威を振るっているようです。感染対策が万全になると、かえって免疫が弱くなってしまうという皮肉な現象ですが、共存をはかるということが落としどころなのだろうと思います。

メンタルヘルスにも「落としどころ」というのはとても重要です。人それぞれ生まれ持った体質や気質があります。例えば、トラウマ反応などもそうですが同じ出来事を経験しても、個々に反応の表れ方やその後の経過は異なります。それは考え方や受け止め方などの認知的水準の対処法の違いだけではなく、心の感度そのものにも違いがあるということです。その違いはその人らしさでもあり、生き辛さになっている場合もあるでしょう。

メンタルヘルスはそうした個々の体質や気質に合わせて考える必要があります。つまり、感じることは避けられず、自分らしさ、いわゆる内側と他人や社会との関係、いわゆる外側との落としどころを探っていくことが必要だということです。

休み方もまたしかりで、何をすれば、あるいは何をしないことが休んだ、休めたことになるのか、今年の年末年始は落としどころを探りながら過ごしてみてください。

ワンポイントアドバイス 自分の気質や感度を知るには、子どもの頃のこと、特に怖かったこと、苦手だったことを思い出してみてください。年末年始に家族が集まった際に聞いてみるのも良いかもしれません。

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