COLUMN

読書とお茶会

他人との時間と一人の時間

2022年8月

 コロナ禍の行動制限が緩和され、街の賑わいが少し戻ったかと思ったのもつかの間、急激な感染者数増加にまた行動も気持ちも引き締めが必要な雰囲気になってきましたね。

 人と人との接触がどうしても制限されがちな昨今、食事会や飲み会、イベントや式、祭りなどの行事が少なくなっていることはそれぞれに実感されていると思います。これらを普段はさほど重要と思っていなかったり、どちらかと言うと煩わしいと感じていた人もいるでしょう。

 私たちの心は新しい体験や情報、視点が入ってこないと、同じところに留まってしまいがちです。この公とは少し離れた場面で人が集い、触れ合い、語り合う機会は、心を動かし、自然と他人との距離感を縮めたり、関係性の緊張をほぐしたり、普段は見えない他人の一面に触れたりなどで、他人と関係性や自分の心のバランスを整え、孤独や不安を和らげてくれています。また、愚痴を言い合ったり、弱音を吐いたり、他人に話すことで自分の本当の気持ちに気がついたり考えを整理したりしています。

 制限生活に慣れてきた今、改めて、何か以前よりも物足りないと感じていないか、生活に張はあるかなど、心の中を見渡してみましょう。

ワンポイントアドバイス “心地よい”と感じる他人との距離感、他人との接触の程度は人それぞれです。一人の時間と他人と一緒の時間との良いバランスを見つけてくださいね。

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