COLUMN

物想い

物思いに耽ること

2021年10月号

オリ・パランピックは夏の興奮と共に終わりましたが、最近、スポーツ選手のメンタルヘルスの問題が注目されるようになっていますね。テニスの大坂選手の「うつ」の告白に驚かれた方も多かったのではないでしょうか。オリンピックでも、メンタルの不調から棄権した選手が話題になりました。強靭な肉体には強靭な精神が宿ると思われがちですが、競技生活の興奮と緊張は想像を超えた負荷を心にかけているのでしょう。

では、そもそも健康な心の状態とはどういうものを指すのでしょうか。

明るく元気ではつらつとした様子を思い浮かべることが多いかもしれませんが、実はその逆で、軽い抑うつ感を伴う状態が最も健康な心の状態であるという説があります。

多忙の中で、何かをふと思い、立ち止まり、考え、振り返り…など、誰しもが"物思いに耽る"経験をしたことがあると思います。それが何かの気づきやひらめきになることもあるでしょう。そしてそこには何となく、もの悲しさや寂しさ、切なさが伴います。つまり、健康な心の状態とは、少しの抑うつ感と共に、ゆっくりと考えを巡らせることができる状態だと言えるでしょう。

秋は心をほぐすのにはちょうど良い季節かもしれません。

ワンポイントアドバイス 夏の興奮で疲れた心身の不調が出やすい時期でもあります。スポーツの秋も良いですが、読書や散歩で心を整えてみてはいかがでしょうか。

関連記事

  1. 仕事
  2. 掃除
  3. 引越し
  4. ハートをみがく人

おすすめ記事

  1. わらっている子どもたち
  2. 思春期

おすすめ記事

最近の記事

アーカイブ

PAGE TOP